DETAIL
地域を深く掘り下げる特集セット
限定5セット、約24%OFF、送料無料
No.509 地域のなかの建築 地域を育む建築
2020年から続いたコロナ禍が落ち着いてきた頃、2024年元旦に能登を地震が襲い、9月には豪雨が再び能登を襲った。生活を脅かす出来事が続き、働き方の変化や移住など転機になったという人もいるだろう。こうした大きな出来事の一方で、日本各地で高齢化、人口減少がじわじわと進んでいる。かつて各地で巨額の税金を使った大型施設が建設され、ハコモノ行政と批判された。一方で近年は、大きなお金を使って建てて経済を動かすのではなく、小さくても持続できる方向にシフトする人や地域が増えてきている印象がある。自分にとっての「豊かさ」を見つめ直し、その土地の自然や文化、産業を生かし地域が抱える問題と向き合おうとする人たちが増えていると言えるのかもしれない。建築は基本的に不動で、建築の周りは変化してゆく。建築はそうした変化も受け入れながら、常に人の居場所であり続ける。さまざまな転換期をむかえるいま、地域で建築をつくることの意味、建築の役割を問う。
No.472 地域に根差す建築家
開発が推し進められた時代から、コミュニティなどのソフト面を含めた広義的な建築・デザイン活動が各地で盛んになってきているが、そうした活動だけではなく、やはり「もの」としての力を感じられる建築も重要ではないだろうか。 本号では、地域のこれからを担う、各地の若き建築家8組の活動を紹介する。その場所を読み解こうとする真摯な設計姿勢、地域の素材や産業、職人の技を活かすこと、ものとしての素敵さを感じられるようなデザインは住まい手に永く愛される家となり、その土地の根にある「その土地らしい」魅力を受け継いでゆく。
No.470 復興と向き合う東北と板倉
かつて豊富な森林資源で持続的な暮しが営まれてきた南三陸だが、木材需要の低下に伴い山は放置され、山水資源に悪影響を及ぼし、水産業にまで深刻な打撃を与えていた。そして起こった東日本大震災。未曾有の被害にあった南三陸の復興にあたって、再び山と海の循環する暮らしと生業を取り戻す。そのために自伐林業という古くて新しい方法で家をつくることで衰退しつつある林業を再生し、海を再生することを目指す互助会と、震災復興と向き合った安藤邦廣の取り組みを紹介する。