DETAIL
日本の近現代建築に影響を与えた重要なモダニズム建築の数々を写真と図面で紹介する「モダン・ムーブメント」シリーズ。吉阪隆正、第5弾。
自分の周囲、世界を認識する方法とし、〈等身大の私〉を基本に世界をとらえる吉阪隆正。とことん製図版にむかい、どんな縮尺の図面でも、現寸のスケールで考え、図面に表現した大竹十一。正反対に見える吉阪と大竹、そこに、個を主張するメンバーが集まって設計に参加するU研究室。本書では、初期の住宅から〈大学セミナー・ハウス〉まで、五感と身体感覚を手がかりにディテールを見直す。また、エスキスから、実施設計の図面、現場での施工図、詳細図、原寸図など400枚以上の図面を描き、スタイロフォームの現寸模型をつくった〈日仏会館〉、〈天竜川治水記念碑〉、〈宇宙科学館〉では時代と共に変遷していく原寸、ディテールを見渡す。